![「ともにいきる」思想から「いかされている」思想へ[改訂版]](http://www.hokuju.jp/dbfile/tomoiki.jpg) |
宗教断想三十話
芹川博通著
価格: 1,600円+税
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商品の紹介
T 宗教の意味を問う
第1話「宗教」という言葉の意味 ―「究極的な至高の境地」と「畏怖や不安の感情」― 一 中国や日本で用いられた「宗教」の意味 二 現代使用されている「宗教」の意味 第2話 宗教をどのように定義するか―「聖なるもの」と「究極的価値」― 一 数多い宗教の定義 二 「聖」の概念 三 「究極的関心」の概念 第3話 宗教の諸類型―発生・伝播・内容・性格などを基準にして― 一 発生の事情による類型 二 伝播の仕方を基準とする類型 三 内容や性格による類型 四 宗教の三類型による諸宗教の概観(1)未開宗教 第4話 律法の宗教・ユダヤ教 ―諸宗教の概観(2)民族宗教1― 第5話 シヴァ、ヴィシュヌ、ブラフマーの「三神一体」を説くヒンドゥ−教 ―諸宗教の概観(3)民族宗教2― 第6話 「修己治人」を根本理想とする儒教と永遠の生命を説く道教 ―諸宗教の概観(4)民族宗教3― 第7話 禊と祓の宗教・神道 ―諸宗教の概観(5)民族宗教4ー 第8話 善悪二元論のゾロアスター教と預言者マニの宗教・マニ教 ―諸宗教の概観(6)世界宗教1― 第9話 智慧と慈悲の宗教・仏教 ―諸宗教の概観(7)世界宗教2― 第10話 復活と永遠の生命を説くキリスト教 ―諸宗教の概観(8)世界宗教3― 第11話 アッラーの啓示に基づく宗教・イスラム教 ―諸宗教の概観(9)世界宗教4― 第12話 宗教の構造と機能 ―教義・儀礼・宗教集団の三要素と個人的・社会的はたらき― 一 宗教の構造 二 宗教の機能
U いま、なぜ宗教か
第13話 現代の世俗化論争―宗教不滅論と宗教衰退論― 一 世俗化とは何か 二 「近代性」と「宗教性」 三 現代の宗教運動 第14話 原理主義と神秘主義―1970年代以後の宗教運動― 一 「原理主義」とは何か 二 現代宗教と「神秘主義」 第15話 “唯一性”の超克は可能か―共存時代のキリスト教神学をめぐって― 第16話 「ともにいきる」思想から「いかされている」思想へ ―仏教の自然観と環境倫理― 一 自然破壊の原因 二 根本的解決方法としての環境倫理 三 仏教の自然観 四 仏教の指し示す二つの環境倫理 第17話 アヒンサーの思想と仏教―平和思想のいしずえ― 一 インド思想におけるアヒンサーの系譜 二 仏教にみられるアヒンサーの実践 三 アヒンサーの思想と現代 第18話 共済主義と共生主義 ―渡辺海旭の福祉思想と椎尾弁匡の社会教化思想― 一 仏教福祉や社会教化運動の理念 二 渡辺海旭と共済主義 三 椎尾弁匡と共生主義 第19話 宗教の経済倫理 ―勤勉・禁欲・正直・施与などの倫理を中心に― 一 宗教的経済倫理の諸形態 二 宗教的経済倫理の機能 第20話 消費者の利益を優先する経済―「自他共に立つ経済倫理」をめぐって― 一 A・スミス、Kマルクス、M・ウェーバー 二 仏教の「自他共に立つ経済倫理」 第21話 宗教的多元主義と大乗仏教主義 ―政治・経済・文化一元論に対する警鐘― 一 多元主義とは何か 二 多神教的エートスと宗教的多元主義 三 大乗仏教主義 第22話 慧遠と不敬王者論―中国における仏法と王法をめぐる論争― 一 桓玄と慧遠 二 慧遠と沙門不敬王者の問題 三 『沙門不敬王者論』
V 日本人と宗教
第23話 鈴木正三『万民徳用』の刊行年について―初板(版)と再板(版)― 一 『万民徳用』とその成立 二 慧中『行業記』への批判 三 『万民徳用』はいつ刊行されたか 第24話 二宮尊徳―日本的エ−トスとしての「神儒仏合一」思想― 一 「報徳仕法」とは何か 二 「五常講」制度 三 「神儒仏合一」思想 第25話 平田篤胤と片山松斎 ―ナショナリズムの強引な狂信性と冷静な相対性― 一 平田篤胤の『霊能真柱』 二 片山松斎の『国学正義編』 第26話 M・C・ペリーの来日と宗教問題 ―日米和親条約と日米和親条約付録協定のはざま― 一 日米和親条約と宗教問題 二 キリスト教の日本宗教観 第27話 エドキンズ・ショック―『釈教正謬』と日本仏教の反発― 一 エドキンズの『釈教正謬』 二『釈教正謬』はいつ日本に流入されたか 三 日本仏教に与えた影響 第28話 高楠順次郎―比較思想研究の草分け― 一 ハワイにおける東西思想の会 二 仏教の比較思想的研究 三 応理性対立観(応理性思想)と現観性一体観(現観性思想) 第29話 現代日本の政教関係―信教の自由と政教分離― 一 信教の自由とは何か 二 靖国神社問題 第30話 社会参加仏教―現代アメリカ仏教の動向―
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商品の詳細
ISBN: 9784779303562
判型: 四六並
ページ数: 160
ジャンル: 哲学・倫理・宗教
刊行年: 2013年1月
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