哲学的に考えよう 竹原 弘 著 - 北樹出版の大学教科書

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哲学的に考えよう

哲学的に考えよう
竹原 弘
価格: 2,500円+税

商品の紹介

学問としての哲学を紹介の後、存在、私、時間、私が存在すること、身体、他者、空間、心身問題、言語、知ること、人間の歴史性、信仰といった哲学的命題を具体的に解説し、哲学的思考へと誘う入門書。



T 哲学とは
哲学とは自明性の破壊 何故1+1=2なのか
U 存在とは
存在についての問い ビッグバンによる時間・空間の誕生 時間と空間の外に存在する者としての神 同一律的に存在すること 同一性を保証する空間 同一性を保証する時間  時間と空間のクロスとしての同一律 法則は存在するか 有意味的に存在するもの 意味による同一性の隠蔽 世界の意味的空間 意味の起源(1) 有意味的なものの存在根拠 意味の起源(2)

V 私とは
私とは名前だけではない 「私」とは「パースペクティヴの中心」 「私」は普段は隠れている 身体としての「私」 「私」が姿を現す時

W 時間とは
時間的存在としての人間 時間とは出来事が起きる条件  自然法則は時間的存在ではない 時間は世界の中に差異を導入する  人間だけが差異を理解出来る 出来事が生ずる場としての現在  現在のみが在る 過去と未来は私の中に在る 時間と「私」  時間性の観点からの「パースペクティヴの中心」 「私」の現れ 時間の共有の理由

X 私が存在するとは
人間の日常的在り方 人間の存在根拠としての時間性 存在欲求と欠如 存在欲求は欠如に基づく 私の「存在」は同一律によって支配されているか 役割とは 役割とパースペクティヴ 「私」と同一律

Y 身体とは
特権的物体としての身体 私たちは自分の身体の内部のすべてを知らない 身体の役割 身体はどのように世界を映すか 身体と有意味的なもの 行動から行為へ


Z 他者とは
身体的存在としての他者 他者との意味の共同 意味の共有に基づく相互理解 共同主観的世界 抽象化された共同主観的世界 政治的行為の現前的世界からの乖離 理念的世界の非共同性 役割について 役割の根拠は有意味的なものの多様性 有意味的なものが相互の役割を分岐させる 有意味的なもの―構造―連関 他者との共存が世界のかたちの変化の原因 歴史性の根拠

[ 空間について
空間とは 有意味的なものによって開かれた空間 図式化された空間  空間の変容 古い空間の消滅 空間の変化に基づく他者との共存の変化 空間の変容に基づく他者の変容 空間性の喪失における他者の現前 時間を買う

\ 心身問題
心身問題とは 心は存在するか 身体の作用と心の作用の区別 パースペクティヴと自由の問題 自由は心に基礎を持つ 心は無から有を産み出す 心と「私」との関係 「私」と心・身体 「存在」と心・身体 心と身体の内面での区別 「私」が心と身体を規定する 存在は心と身体の統一態 身体・心・存在 心・身体と時間性 パースペクティヴの変化 身体と心を統一するものとしての「私は私である」

] 言語とは
言語の成立根拠 身体的意味と言語的意味 言語的意味と身体的意味の違い 意味の不在とは? 対話的状況 言葉の沈殿 ソシュール『一般言語学講義』より ラングは体系性を持つか 差異の体系としてのラング ラングとパロール ラングは私たちの中に在るのか 語と語の対立はセンテンスの選択の時に生ずる 言語の世界の中への沈殿 
言語の規則性について 相互理解の手段としての言語 言語行為とは過去の乗り超え 言語的意味の存在はあるか 言語的意味の不在は私の言語能力の限界による 言語的意味について(1)フッサール 言語的意味について(2)広松渉 フッサールと広松の違い 私の見解(1) 私の見解(2) 言語の起源 メルロ=ポンティのソシュール批判 私の見解(3) ハイデッガーの言語観 私の見解(4) 私の見解(5)言語化によって事柄が生れる 私の見解(6)架空の空間の開示

]T 知るとは
それぞれの生き物にとっての知り方 人間の知り方の特徴 欠如について 欠如と知ることとの関係 知ることは意味を目差す 意味は同一性に優先する パースペクティヴに基づく行為 パースペクティヴと欠如 知ることはパースペクティヴに即して 知ることは欠如をなくすため 知ることと言語行為 知ることは言語による類型化 私たちは常に何かを類型化している 言語化は有意味的なものから意味を切りはなすこと 
言語化することは既存の枠組に入れること 正しく知ることの基準 知らないとは

]U 人間の歴史性について
人間のみが時間的存在 経験を超えさせる力としての構想力 構想力と時間の数値化による時間的位置付け 過去についてのパースペクティヴ 欠如に基づく過去の配列 歴史は人間の生の全体性に基づく 生のダイナミズムの数値化による歴史の成立 歴史は共同主観的

]V 信仰について
信仰は共同主観的 信仰とは超論理的な何かを信ずること 超越者は世界内在的 罪意識は個々人に内在的なものか 罪意識は共同主観的 共同主観的なものとしての関係の体系 超論理の溝を埋めるのが共同主観性 カントの場合 宗教的共同主観性 真理とは普遍的法則 宗教的真理と科学的真理

商品の詳細

ISBN: 9784779302428
判型:
ページ数: 244
ジャンル: 哲学・倫理・宗教
刊行年: 2010年11月24日

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