[新版] 現代文化への社会学 高野光平 加島卓 飯田豊 編著 - 北樹出版の大学教科書

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[新版] 現代文化への社会学

[新版] 現代文化への社会学
90年代と「いま」を比較する
高野光平 加島卓 飯田豊 編著
価格: 2,100円+税

商品の紹介

ネット以前の1990年代と現在を比較しつつ、日常生活になくてはならない現代文化についてその仕組みを具体的に読み解いた好著。モバイルメディア、テレビと動画、インターネット、カメラ、ファッション、LGBT、アート、スポーツ観戦、夏フェス、音楽、ゲーム、マンガ、書店、ショッピング、外食の15のテーマから文化の変容を読み解く。新版となり、新たなテーマや「取り組んでみよう」という、文化の見方を深められる課題も掲載。


目次

第1章 モバイルメディア:公衆電話が架橋した〈声の文化〉と〈文字の文化〉(飯田豊)
  1.「つながりっぱなしの日常」をとらえなおす
  2.公衆電話に媒介された〈声の文化〉:「用件電話」から「おしゃべり電話」へ
  3.公衆電話に媒介された〈文字の文化〉:ポケベルからケータイへ
  4.「つながり」のメディア史
第2章 テレビと動画:インターネットがテレビを乗り越えるまで(高野光平)
  1.「テレビ対インターネット」という構図
  2.愛と敵意:初期のインターネットとテレビの関係
  3.新しい動画文化の成立:「対テレビ」を超えて
  4.あいまいになるテレビとインターネット
第3章 インターネット:大学生文化としてのWeb1.0(飯田豊)
  1.インターネットが新しかった頃
  2.Web1.0の時代:新しい「メディア」としてのインターネット
  3.Web2.0の胎動:「メディア」から「プラットフォーム」へ
  4.インターネットの閉塞感を越えて
第4章 カメラ:小型化するカメラ、端末化するカメラ(林田新)
  1.スマートフォンとカメラ
  2.小型化・自動化するカメラ:1990年代までのカメラの発展
  3.融合するカメラ:2000年代以降のカメラ
  4.スペクタクル化する世界
第5章 ファッション:独自性の主張から共感的な同調へ(田中里尚)
  1.ファッション業界の再編成とファッション現象の不可視化
  2.類似の中の独自性を目指す「90年代ファッション」
  3.独自性志向から共感的同調へ
  4.ファッションをどうとらえるか?
第6章 LGBT:可視化する性的マイノリティ(宮田りりぃ・守如子)
  1.LGBTブーム?
  2.可視化される性的マイノリティ
  3.トランスジェンダーをめぐる変化
  4.SOGIとは何か
第7章 アート:美術館から日常へ(光岡寿郎)
  1.日常化するアート
  2.「アート」を見ることの舞台裏
  3.国際芸術祭というレンズ
  4.新たな日常化のフェイズを見据えて
第8章 スポーツ観戦:グローバル化・ローカル化・物語化(高野光平)
  1.スポーツ観戦の歴史的な変化
  2.グローバル・ローカル・感動:1990年代のスポーツ
  3.個性・現場・インターネット:現代のスポーツ文化
  4.変わりゆくスポーツの面白さ
第9章 夏フェス:コモディティ化とコミュニティ化(永田夏来)
  1.パンデミックと「夏フェス」
  2.ネットを介してテキストでつながる時代
  3.レジャーとしての「夏フェス」とリピーター
  4.コモディティ化とコミュニティ化
第10章 音楽:CDを売る時代から体験を売る時代へ(高野光平)
  1.インターネット時代の音楽文化
  2.メガヒットの1990年代
  3.ネット以前/以後の連続と断続
  4.音楽文化における「体験」の価値
第11章 ゲーム:「バーチャル」から「日常」へ(高野光平)
  1.コンピュータゲームと社会
  2.バーチャルへの恐怖と期待:1990年代のゲーム
  3.ゲーム的な日常のなかで
  4.ゲーム文化のひろがり
第12章 マンガ:媒体の変化と作品の多様化(池上賢)
  1.気楽/気軽に楽しめるマンガ  
  2.マンガの1990年代:社会集団としての読者
  3.マンガの変化を考える:より自由なアクセスへ
  4.マンガの変化における断絶と連続
第13章 書店:邪道書店の平成史(加島卓)
  1.現在の風景
  2.書店の本道
  3.邪道書店の1990年代
  4.TSUTAYAと個性派書店の現在
第14章 ショッピング:商業施設が媒介する文化の変容(飯田豊)
  1.百貨店からショッピングモールへ?
  2.ファッションビルが尖っていた時代
  3.ジャンルの融解
第15章 外食:セルフサービスの空間と時間(加島卓)
  1.現在の風景
  2.外食産業の歴史
  3.空間と時間のサービス


編者紹介

高野 光平(コウノ コウヘイ)
1972年生まれ 茨城大学人文社会科学部教授
主著:『昭和ノスタルジー解体』(晶文社2018年)、『発掘!歴史に埋もれたテレビCM』(光文社2019年)、『失われゆく仕事の図鑑』(共著、グラフィック社2020年)等

加島 卓(カシマ タカシ)
1975年生まれ 筑波大学人文社会系教授
主著:『〈広告制作者〉の歴史社会学』(せりか書房2014年)、『オリンピック・デザイン・マーケティング』(河出書房新社2017年)、『デジタルメディアの社会学(第3版)』(共著、北樹出版2017年)等

飯田 豊(イイダ ユタカ)
1979年生まれ 立命館大学産業社会学部教授
主著:『テレビが見世物だったころ』(青弓社2016年)、『メディア論の地層』(勁草書房2020年)、『新版 メディア論』(共著、放送大学教育振興会2022年)等

商品の詳細

ISBN: 978-4-7793-0722-5
判型: A5並
ページ数: 188
ジャンル: 社会
刊行年: 2023年11月15日

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