異文化へのアプローチ 中生 勝美 著 - 北樹出版の大学教科書

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異文化へのアプローチ

異文化へのアプローチ
文化人類学入門
中生 勝美 
価格: 1,900円+税

商品の紹介

異文化接触に伴う緊張のなかでも、衝突をかわし、差別を避けながら、ともに生きていく人類の知恵とは。狩猟、婚姻、紛争などの人類学の基本的なテーマを、日本で編まれた民族誌を基礎に丁寧に解説。


〈目次〉

序論:民族と世界
はじめに
1.文化人類学の歴史
2.文化とは
3.世界の変容、文化人類学の変貌

第1章 バリ島民:伝統舞踊と社会変化
はじめに
1.バリ島の概況
2.歴史
3.バリ・ヒンドゥー文化
(1)インドとバリのヒンドゥー文化(2)民俗方位(3)悪魔払いの儀礼(4)稲の精霊信仰
4.観光人類学
おわりに

第2章 ナバホ族:ネイティブ・アメリカンの歴史と宗教
はじめに
1.ネイティブ・アメリカンの移住と分布
2.ナバホ族の歴史
3.ナバホ族の世界観
4.伝統医療とアルコール依存症
おわりに

第3章 アラスカ・エスキモーの社会
はじめに
1.エスキモーの地域文化
2.環境の対比と双分社会
(1)夏の居住形態(2)冬の居住形態
3.社会
(1)家族(2)霊魂観
4.捕鯨エスキモーの事例
おわりに

第4章 アフリカ・ナイル上流のヌエル族:牧畜・血族・内戦
はじめに
2.ヌエル族の概況
(1)エヴァンズ=プリチャード(2)ヌエル・ランド
3.ヌエル族の社会
(1)政治体系(2)リネージの分節
4.婚姻
(1)年齢組と成人男性(2)インセスト・タブーと花嫁代償(3)生物学的父≠法的父の婚姻形態
5.スーダン内戦
おわりに

第5章 中央アフリカ:ピグミーの狩猟
はじめに
1.アフリカの概況
(1)自然(2)アフリカの狩猟民
2.ピグミーの歴史
(1)民族名称(2)歴史
3.ピグミーの社会
(1)バンド(2)社会組織(3)宗教と病気
4.狩猟
(1)伝統狩猟(2)ネット・ハンティング(3)農耕民との共生
5.独立後の混乱と内乱による環境破壊
おわりに

第6章 イスラム世界:モロッコ・フェズの社会生活と聖信仰
はじめに
1.民衆イスラム
2.イスラム教の教義
(1)コーランの教え(2)本質(3)信仰
3.聖者信仰
(1)聖者(2)聖者の霊力(3)現世利益と「取りなし」理論
4.モロッコの古代都市フェズ
(1)モロッコの概況(2)フェズの概況(3)家庭生活
5.聖者祭り
(1)ムーセム(Musem)(2)日程(3)場所·祭祀空間(4)祭りの参加者(5)部族対立の調停
6.「聖者」の役割
おわりに

第7章 トロブリアンド諸島の母系社会とクラ交易
はじめに
1.マリノフスキー
2.メラネシアの概況
3.クラ交易
(1)クラ交易の概説(2)クラ交易の社会的機能(3)クラ研究の展開
4.社会と母系制
(1)性肯定社会(2)結婚の意義(3)母系制(4)タブー(5)性と夢
おわりに

おわりに



〈著者紹介〉

中生 勝美(なかお かつみ)
1956年生まれ、中央大学法学部卒業、上智大学文学研究科博士後期単位取得退学、京都大学にて博士(人間・環境学)。専門分野は社会人類学、植民地研究。中国、香港、台湾、沖縄をフィールドに社会構造、歴史変化、植民地文化論について調査研究を進めている。
主著:『近代日本の人類学史:帝国と植民地の記憶』(風響社、2016)、『中国農村の生活世界』(風響社、2023)、『植民地人類学の展望』(編者、風響社、2000)、『中国村落の権力構造と社会変化』(アジア政経学会、1990)、『広東語自遊自在』(共著、日本交通公社、1992)

商品の詳細

ISBN: 978-4-7793-0723-2
判型: A5並
ページ数: 157
ジャンル: 社会
刊行年: 2023年10月20日

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