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1セメスターで学ぶことの多い教職課程のための日本国憲法。教職で憲法を学ぶ意味は何か。必要とされる人権感覚を培うために、人権論を中心に論述する、法学部以外の学生も理解できる憲法学のエッセンス。 改訂五版では、いじめ、住民自治、生活困窮者自立支援法、旧優生保護法、デジタル・タトゥ、日本学術会議法、信教の自由などの内容に関して加筆修正した。
〈目次〉
第1話 オリエンテーション 法の世界への誘い 1 人間社会 2 社会規範と当為 3 社会規範としての法 4 法の学び方 第2話 憲法と日本国憲法 1 憲法の概念 2 日本国憲法の特質 第3話 人権の設計図 1 憲法上保障される基本的人権 2 人権主体と範囲 第4話 法の下の平等 1 法の下の平等と平等の意味 2 判例の動向 3 憲法と新たな家族観 第5話 精神的自由(1) 思想・良心の自由、信教の自由、学問の自由 1 思想・良心の自由 2 信教の自由 3 学問の自由 第6話 精神的自由(2) 表現の自由 1 表現の自由の意義 2 表現の自由の類型と規制論拠 3 報道の自由と知る権利 4 プライバシーの権利 第7話 経済的自由 1 経済的自由の意義 2 職業選択の自由と仕事の価値 3 財産権の保障 第8話 人身の自由 1 起訴前手続 2 被告人の権利保障 3 犯罪被害者の権利 第9話 生存権と労働基本権 1 社会権の意義 2 生存権 3 労働基本権 4 公務員の政治的行為の禁止 第10話 教育権 1 公教育 2 憲法26条の意義 3 教科書問題 4 教育の憲法問題 第11話 平和主義 1 戦争の違法化の歴史 2 憲法9条の意義 3 自衛隊と日米安保条約の憲法適合性問題 4 自衛隊活動の拡大化 5 平和と人権 第12話 国会 1 権力分立 2 国会の地位 3 国会の権能 4 議院の権能 5 国会の活動 第13話 国会と内閣/議院内閣制 1 国民代表と選挙 2 選挙制度 3 議院内閣制 4 内閣の権能 第14話 裁判所 1 司法権の意味 2 司法権の独立 3 違憲審査制 4 裁判員制度 第15話 地方自治 1 地方自治の意義 2 地方自治の制度 3 地方自治体の条例制定権 4 住民投票 補 講 日本国憲法の課題 未来への展望 1 象徴天皇制 2 憲法改正 3 憲法環境の変化 4 創造と想像 憲法学習参考文献一覧 資料・教育関係重要文書 教育ニ関スル勅語 教育勅語等排除に関する決議 教育勅語等の失効確認に関する決議 1947年旧教育基本法
〈著者紹介〉
加藤 一彦(カトウ カズヒコ)
1959年4月 東京生 1982年3月 獨協大学法学部卒業 1988年3月 明治大学大学院法学研究科博士後期課程修了 現在 東京経済大学現代法学部教授 博士(法学) 憲法学、議会政治論専攻
主著 『政党の憲法理論』(単著/有信堂、2003年)『現代憲法入門ゼミ50選』(編著/北樹出版、2005年)『議会政治の憲法学』(単著/日本評論社、2009年)『憲法〔第3版〕』(単著/法律文化社、2017年)『新憲法判例特選〔第2版〕』(編著/敬文堂、2018年)『議会政の憲法規範統制』(単著/三省堂、2019年)『現代憲法入門講義〔新6版〕』(編著/北樹出版、2021年)『非常時法の憲法作用』(単著/敬文堂、2022年)
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