自己理解の心理学 武田 明典編著 - 北樹出版の大学教科書

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自己理解の心理学

自己理解の心理学
武田 明典編著
価格: 1,800円+税

商品の紹介

教養教育としての心理学の基礎的な理解を深めるため、心理学全般の領域のうち、とくに、パーソナリティや発達に関する領域、そして、青年期の大きな課題である恋愛、悩み、就職活動など実生活に関連した領域にフォーカスし、解説。また、理解をさらに深めるための発展的内容を用語解説や QR コード資料として情報提供した学びやすい入門書。


〈編者紹介〉

武田 明典(タケダ アケノリ)
神田外語大学外国語学部教授。臨床心理士、公認心理師、千葉県スクールカウンセラー。専門は教育心理学・臨床心理学。主な著書に、『教師と学生が知っておくべき 教育心理学』、『教師と学生が知っておくべき教育動向』(編著、北樹出版)、『教師と学生が知っておくべき特別支援教育』(共編著、北樹出版)など。

〈執筆者紹介〉
武田 明典(たけだ あけのり) 神田外語大学外国語学部教授
熊谷 智博(くまがい ともひろ) 法政大学キャリアデザイン学部教授
泉水 紀彦(せんすい としひこ) 埼玉学園大学人間学部専任講師
大島 朗生(おおしま あきお) 東京福大学心理学部教授
角南 なおみ(すみなみ なおみ) 鳥取大学医学部助教
岸本 琴恵(きしもと ことえ) 名護市教育委員会主幹
村瀬 公胤(むらせ まさつぐ) 一般社団法人麻布教育研究所所長
小山内 秀和(おさない ひでかず) 畿央大学教育学部准教授
新岡 陽光(にいおか きよみつ) 中央大学研究開発機構専任研究員
楠見 孝(くすみ たかし) 京都大学大学院教育学研究科教授
山路 茜(やまじ あかね) 岩手大学教育学部准教授
小野田 亮介(おのだ りょうすけ) 山梨大学大学院総合研究部准教授
小高 佐友里(こたか さゆり) 東京成徳大学大学院心理学研究科助教
吉野 優香(よしの ゆうか) 立正大学心理学部特任講師
河村 明和(かわむら あきかず) 東京福祉大学・大学院保育児童学部専任講師
河村 茂雄(かわむら しげお) 早稲田大学教育・総合科学学術院教授
越智 啓太(おち けいた) 法政大学文学部教授
武蔵 由佳(むさし ゆか) 都留文科大学教養学部准教授
小菅 清香(こすげ さやか) 学習院大学人文科学研究所客員所員


〈目次〉

第 1 章 心理学について(武田 明典)
 第 1 節 心理学の背景と意義
  1.心理学が生まれた歴史的背景と動向 2.心理学を学ぶことの意義
 第 2 節 心理教育としての自己理解・他者理解
  1.心理教育 2.自己理解 3.他者理解
 第 3 節 心理学を学ぶ上での留意点と動向
  1.留意点 2.心理学の貢献
【コラム 1】SDGs と社会心理学(熊谷 智博)

第 2 章 パーソナリティの理解 1:概論 (泉水 紀彦)
 第 1 節 パーソナリティの定義
 第 2 節 パーソナリティの理論
  1.性格をタイプ別に分けて考える(類型論) 2.性格を要素に分けて考える(特性論)
 第 3 節 パーソナリティと発達
  遺伝と環境の影響
【コラム 2】血液型と性格との関連(泉水 紀彦)

第 3 章 パーソナリティの理解 2:アセスメント・投映法(大島 朗生)
 第 1 節 アセスメント
 第 2 節 心理検査の概要
 第 3 節 発達・知能検査
  1.発達検査:新版 K 式発達検査法 2001 2.知能検査@:ウェクスラー式知能検査 3.知能検査A:K-
  ABC(Kaufman Assessment Battery for Children)
 第 4 節 パーソナリティ検査(質問紙法、投映法(描画法を含む)、作業検査法)
  1.質問紙法@:エゴグラム(Egograms) 2.質問紙法A:矢田部ギルフォード性格検査(YG 性格検査)   
  3.投映法@:ロールシャッハ・テスト 4.投映法A:文章完成法(SCT:Sentence Completion Test) 
5.投映法B:バウムテスト(Baum Test) 6.投映法C:風景構成法 7.作業検査法:内田クレペリン    
  検査

第 4 章 発達 1:乳幼児期(角南 なおみ)
 第 1 節 乳幼児期の発達理論と課題
  1.発達とその要因 2.発達段階と課題
 第 2 節 新生児・乳児期(誕生〜 1 歳半):人の潜在的能力とその拡張
  1.新生児期(誕生〜生後 28 日)における人を指向する能力 2.乳児期(1 ヵ月〜 1 歳半)における人の  
  精神世界への気づきと関係性
 第 3 節 幼児期(1 歳半〜就学前):認知と社会性
  1.言語と認知の発達 2.遊びと社会性の発達

第 5 章 発達 2:児童期・青年期(岸本 琴恵)
 第 1 節 児童期の発達
  1.児童期の特徴 2.児童期の発達課題
 第 2 節 児童期以降の社会性
  1.仲間集団の形成と自己
 第 3 節 児童期の臨床的課題
  1.不登校 2.発達障害
 第 4 節 青年期の心身の発達
  1.青年期の特徴 2.青年期の発達課題
 第 5 節 青年期の臨床的課題
【コラム 3】学校教育における心理学の貢献と課題(村瀬 公胤)

第 6 章 発達 3:成人期・老年期(小山内 秀和)
 第 1 節 現代社会と生涯発達
  1.現代の成人期と老年期 2.生涯発達の理論
 第 2 節 成人期の発達の特徴
  1.成人前期 2.中年期
 第 3 節 老年期の発達の特徴
  1.高齢者の心理的特徴 2.高齢者と社会 3.高齢者の適応

第 7 章 認   知(新岡 陽光)
 第 1 節 自己理解における認知過程
  1.自分はどんな人か 2.自己と他者の交わり
 第 2 節 他者理解における認知過程
  1.他者とはじめて出会った時の認知 2.他者のことを理解する過程
 第 3 節 自分やまわりのことに関する判断や意思決定 
  1.私たちの判断のしくみ 2.自動的処理システムの落とし穴 3.自分らしさを大切にするために必要な 
  批判的思考
【コラム 4】健康リスク認知と批判的思考(楠見 孝)

第 8 章 学   習(山路 茜)
 第 1 節 学習のしくみ
  1.行動に目を向ける 2.認知に目を向ける 3.共同体に目を向ける
 第 2 節 学習の方法
  1.発見学習 2.受容学習 3.個に応じた学習 4.協働学習

第 9 章 動 機 づ け (小野田 亮介)
 第 1 節 欲求の観点からみた動機づけ
  1.欲求階層説 2.内発的・外発的動機づけと自己決定理論
 第 2 節 期待と価値の観点からみた動機づけ
  1.期待×価値理論 2.自己効力感理論
 第 3 節 自己調整学習
  1.自己調整学習とは何か 2.自己調整学習における動機づけ

第 10 章 知能:IQ と EQ(EI)(小高 佐友里)
 第 1 節 知能(intelligence)とは
  1.知能の定義 2.知能の構造 3.代表的な知能検査
 第 2 節 感情知能 EQ(EI)とは
  1.代表的な感情理論 2.EQ(EI)理論の活用例 3.EQ(EI)を向上させるための工夫

第 11 章 対人コミュニケーション (吉野 優香)
 第 1 節 は じ め に
 第 2 節 対人関係の形成・維持・発展
  1.自己開示の返報性 2.衡平理論(equity theory)
 第 3 節 対人コミュニケーションの技術を磨く
  1.ソーシャル・スキル 2.ソーシャル・スキル・トレーニング
 第 4 節 多様化する対人コミュニケーション
  1.SNS でのコミュニケーション 2.オンライン上において求められる対人コミュニケーションの技術

第 12 章 自己肯定感 (河村明和・河村茂雄)
 第 1 節 自己肯定感とは
  1.自己肯定感のとらえ方の経緯と定義 2.自己肯定感と類似概念との比較 3.子どもの発達と自己肯定 
  感との関係
 第 2 節 国際比較調査からみる日本の子どもの自己肯定感
  1.国際比較調査からみる日本の子どもの特徴 2.日本の子どもの自己肯定感が低い要因 3.日本の子ど
  もの自己肯定感の育成のあり方

第 13 章 若者の心理 1:恋愛、ジェンダー、多様性(越智 啓太)
 第 1 節 恋愛の心理学
  1.恋に落ちるプロセス 2.恋愛を深化させるプロセス 3.別れのプロセス 4.デートバイオレンス
 第 2 節 ジェンダーと多様性
  1.ジ ェ ン ダ ー と セ ッ ク ス 2. 性 差 別 3. ア ン ド ロ ジ ニ ー(Androgyny) 4.LGBT 5.異文 
  化との交流:主に外国人との交流
【コラム 5】恋愛に関して自分やパートナーの価値観を考える(武田 明典)

第 14 章 若者の心理 2:悩み(武蔵由佳・河村茂雄)
 第 1 節 大学生の悩み
  1.学生相談室を訪れた際の相談内容 2.現代の大学生の自己のあり方の変化の背景
 第 2 節 大学生と孤独感
  1.孤独感の定義と精神的健康との関連 2.大学生と孤独感
 第 3 節 大学生の悩みと大学の対応
  1.大学の組織的対応 2.大学が用意した学生支援プログラムに参加する

第 15 章 若者の心理 3:職業選択:キャリア心理学の理論から(小菅 清香)
 第 1 節 能力・興味
  1.職業選択における職業適合性とは 2.能力 3.興味
 第 2 節 価 値 観
 第 3 節 就 職 活 動
  1.就職活動とは 2.就職活動における自己調整モデル 3.就職活動の進め方

商品の詳細

ISBN: 9784779306990
判型: A5並
ページ数: 156
ジャンル: 心理
刊行年: 2022年10月5日

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