道徳科教育学の構想とその展開 田沼茂紀著 - 北樹出版の大学教科書

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道徳科教育学の構想とその展開

道徳科教育学の構想とその展開
田沼茂紀
価格: 2,300円+税

商品の紹介

令和新時代における道徳科教育の具体的な実践枠組みを構想し、新たな展開を提唱する。

〈執筆者紹介〉
田沼 茂紀 TANUMA Shigeki
上越教育大学大学院学校教育研究科修了。國學院大學人間開発学部初等教育学科教授。専攻は道徳教育学、教育カリキュラム論。
川崎市公立学校教諭を経て高知大学教育学部助教授、同学部教授、同学部附属教育実践総合センター長。2009年より國學院大學人間開発学部教授。同人間開発学部長を経て現職。日本道徳教育学会理事、日本道徳教育方法学会理事、日本道徳教育学会神奈川支部長。小・中学校道徳科教科書『きみがいちばんひかるとき』(光村図書)編集著作代表。

〈目次〉

はじめに

第1章 道徳科教育学の基礎づけ
 第1節 道徳教育新時代における道徳科教育学定立の背景
    1 学校教育としての「道徳教育」で目指すのは道徳性の育み
    2 学校教育の営みが道徳教育そのものであることの吟味
    3 学校教育における道徳教育の義務づけ
 第2節 道徳教育を「学」として学ぶための基礎的事項の理解
    1 人間にとって「道徳」とは何か
    2 倫理・法律・宗教と道徳との関係性
    3 道徳性と社会性の違いとは何か
 第3節 道徳科教育学と道徳教育学の相互補完的関係
    1 学校教育は即道徳教育であるとするための必須要件
    2 道徳教育で目指す道徳性形成の道筋についての共有
 第4節 道徳科教育学の定立を基礎づけるディシプリン
 第5節 道徳教育学と道徳科教育学との位置関係

第2章 わが国道徳教育の推進構造についての理解
 第1節 学習指導要領から概観するわが国の道徳教育
    1 道徳教育の目標としての道徳性の養い
    2 道徳科で目指す道徳的判断力・心情・実践意欲態度の育成
 第2節 道徳科で培う道徳的資質・能力の総体としての道徳性
    1 道徳性の構造とその諸様相
    2 道徳性形成を裏付ける道徳的資質・能力
 第3節 道徳科で取り上げる道徳的価値内容
 第4節 道徳科で育む実効性の伴う道徳的実践力
    1 論理的実効性が伴う道徳性を育む多面的・多角的な視点
    2 自己の生き方や人間としての生き方を深める対話
    3 道徳的発露としての道徳的実践力と道徳科教育学の視点

第3章 道徳科教育推進のための基礎的な理解
 第1節 わが国の道徳教育が今日まで歩んだ足跡
    1 修身科時代における道徳教育
    2 戦後道徳教育不振と道徳教育忌避勘定
    3 「道徳の時間」から「特別の教科 道徳」へ
 第2節 諸外国における道徳教育推進状況の俯瞰
    1 アジア地域における道徳教育
    2 ヨーロッパ地域における道徳教育
    3 米国における道徳教育
 第3節 道徳科を支える道徳性発達諸理論
    1 道徳性発達の基本的な考え方
    2 道徳性発達に関する諸理論
 第4節 道徳性形成のための道徳科授業アプローチの検討
    1 道徳科授業を担う道徳教育方法学的アプローチの考え方
    2 道徳教育方法理論についての三大潮流
    3 道徳教育を担う教師の役割と実践的指導観

第4章 道徳科教育学構想の視点とその実践方略
 第1節 道徳科教育学の視点からの授業づくり
    1 新たな生活様式に向けた子どもの道徳学習の創造
    2 道徳性発達の視点からの道徳的成長サポート
    3 道徳科で培う道徳的資質・能力とは何か
 第2節 道徳科が「特別の教科」であることの意味
    1 特別な教科「道徳科」をどのように捉えるのか
    2 教科型道徳科授業を具現化するための基本方略
 第3節 道徳科教育内容構成学が果たす役割と教育的意義
    1 道徳科で取り上げる学習内容を学問的視点から捉える
    2 道徳科の内容構成とパッケージ型ユニット
    3 パッケージ型ユニットによる学習ストーリーの構成
    4 道徳科年間指導計画へのパッケージ型ユニットの位置づけ
    5 指導計画は大単元から中・小単元へ
 第4節 道徳科教育方法学が果たす役割と教育的意義
    1 道徳教育から道徳科教育への転換
    2 道徳科授業充実のための方法論的視点
    3 「本質的道徳理解」へと深める「問い」の意味
    4 教科教育型授業としての課題探求型道徳科授業の考え方
  
第5章 課題探求型道徳科学習指導案の具体的構想と今後の検討課題
 第1節 課題探求型道徳科学習指導案の必然性
    1 子供が自らの日常的道徳生活をメタ認知
    2 指導案モデル例とその内容項目構成
 第2節 道徳科が克服すべき今後の教育的課題
    1 未来志向的な道徳科教育学を構想するための課題
    2 日本学術会議が指摘する道徳科の諸課題
    3 総括―未来志向型の道徳科教育学定立の必然性
あとがき

資料編
人名索引
事項索引

商品の詳細

ISBN: 978-4-7793-0683-9
判型: A5
ページ数: 232
ジャンル: 教育
刊行年: 2022年4月1日

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