フォーカス憲法 事例から学ぶ憲法基盤 加藤一彦編著 - 北樹出版の大学教科書

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フォーカス憲法 事例から学ぶ憲法基盤

フォーカス憲法 事例から学ぶ憲法基盤
加藤一彦編著
阪口正二郎編著
只野雅人編著
価格: 3,000円+税

商品の紹介

憲法を学び更に深めたい人のための憲法学。45の事例を取り上げ、各論点を明確にし、憲法の基盤を探る。社会の問題と憲法学とのつながり、学説・判例についても詳しく論述。関連問題を挙げて独習にも対応した中級編テキスト。


目 次
〈憲法の勉強の心構え〉
 1 憲法の勉強方法と調べ方  2 報告の仕方/技法

〈人権論の骨格〉
事例1 個人の尊重
 1 憲法13条「個人の尊重」の意味  2 憲法訴訟と違憲審査基準  3 裁判規範としての「個人の尊重」  
事例2 幸福追求権の守備範囲
 1 幸福追求権の性質  2 幸福追求権の意味をめぐる学説の対立  3 自己決定権と医療
事例3 人権規定の私人間効力
 1 人権規定の私人間効力  2 判例の立場  3 判例の立場と新無適用説への評価  
事例4 法人の人権
 1「法人の人権」という論点  2 八幡製鉄事件判決  3 従来の学説  4 近年の学説  5 会社   の政治献金の自由?
事例5 国籍
 1 国籍の意義  2 日本の国籍制度  3 国籍離脱の自由
事例6 外国人の人権とその制約
 1 外国人の人権  2 保障されない人権  3 外国人の公務就任権
事例7 国際人権条約と条約の国内法化
 1 人権保障の国際化  2 国内法秩序と条約との関係  3 国際社会と日本国憲法
事例8 法の下の平等原理
 1 憲法14条1項が保障する「平等」とは  2 違憲判断の方法  3 平等原則から導かれる要請
事例9 法の下の平等と民法家族法
 1 憲法24条と家族  2 法文上の不平等  3 社会の中の不平等
事例10 内心の自由
 1 内心の自由に関する判例・学説  2 事例の検討  
事例11 信教の自由
 1 信教の自由の保障内容  2 信教の自由の制約  3 宗教団体の信教の自由  4 宗教団体の信教の自由の制約   
事例12 政教分離
 1 政教分離の意義  2 政教分離の法的性質  3 政教分離違反の争い方  4 宗教的人格権  5 内閣総理大臣・国務大臣の靖国神社参拝  
事例13 表現の自由(1)――表現の自由の規制論拠
 1 「表現」と「自由」の優越的地位  2 厳格審査の諸相  3 本事例をどう考えるか
事例14 表現の自由(2)――表現内容規制としてのヘイトスピーチ問題
 1 素材となった条例  2 ヘイトスピーチ規制の是非  3 ヘイトスピーチに関係する事例
事例15 表現の自由(3)――出版の事前差止めとプライバシー権
 1 検閲と事前抑制  2 プライバシー権侵害に基づく事前差止め
事例16 表現の自由(4)――情報社会における個人の保護
 1 情報プライバシー権  2 ネットにおける表現の自由とプライバシー権の保護  3 忘れられる権利
事例17 表現の自由(5)――集会の自由の憲法的価値
 1 「集会の自由」を憲法で保障すること  2 集会の自由を保障するための法理論  3 判例から見えてくる「集会の自由」の保障
事例18 学問の自由と大学の自治
 1 大学の自治というコンセプト  2 大学の自治の分節化  3 2014年学校教育法改正と人事の自治の行方  
事例19 経済的自由と営業の自由
 1 経済的自由と「営業の自由」  2 憲法22条1項と「営業の自由」  3 経済的自由の限界  4 最高裁判例からみえる規制理論
事例20 人身の自由
 1 GPS捜査  2 任意処分と強制処分  3 憲法35条  4 GPS捜査と憲法31条
事例21 生存権の法的性格
 1 法的性格論とは  2 何が抽象的なのか?  3 立法が存在しない場合はどうするのか?  4 立法・行政裁量の統制手法
事例22 教育を受ける権利
 1 教育を受ける権利  2 義務教育の無償  3 憲法解釈論と憲法政策論の区別  4 授業料無償説の「切れ味」?
事例23 労働基本権と公務員
 1 合憲限定解釈に至るまでの道  2 1972年の全農林警職法事件「逆転判決」以降  3 現状と課題
事例24 選挙権と被選挙権の法的性格
 1 選挙権  2 被選挙権  

〈政治構造の枠組み〉
事例25 国民代表制の原理
 1 代表民主制と直接民主制  2 全国民の代表と自由委任  3 全国民の代表の2側面と選定罷免権  4 解職制度の意義
事例26 国会の法的地位
 1 日本国憲法における国会の位置づけ  2 国権の最高機関  3 唯一の立法機関  4 国会と行政府の関係
事例27 政党法制
 1 政党の法的取り扱い  2 比例代表制  3 党籍変更と議席喪失  4 繰上補充制度  5 参議院の比例代表名簿特定枠
事例28 第二院としての参議院の役割
 1 参議院の組織原理  2 参議院の地域代表的性格と投票価値の平等の要請  3 両院の権限と参議院の問責決議
事例29 両議院の選挙制度と較差訴訟
 1 選挙制度  2 投票価値の平等と議員定数不均衡  
事例30 条約の国会承認手続き
 1 条約とは何か  2 国会承認がない行政協定の課題  3 衆議院の優越  4 国会承認を得られなかった条約の効力 5 国会の条約修正権
事例31 予算の議決
 1 憲法が規定する予算制度  2 財政法学と財政規律の確保  3 決算制度の問題点
事例32 議院の権能と国政調査権
 1 議院自律権  2 国政調査権  
事例33 議院内閣制と衆議院解散制度――69条限定説は可能か?
 1 議会解散の意義  2 衆議院の解散権の所在  3 衆議院の解散に対する手続き上の制約の有無  4 解散根拠などの制限
事例34 内閣と執政権論
 1 控除説と積極説  2 行政権が帰属する内閣の政治的性格  3 執政権説  4 法律執行説
事例35 司法権の概念
 1 司法の概念  2 司法権概念の見直し  3 国民訴訟
事例36 司法の独立
 1 司法の独立の意義  2 裁判官の懲戒と最高裁  3 最高裁決定の検討  
事例37 違憲審査制の類型
 1 違憲審査権と司法権  2 「憲法裁判所」の実現への課題  3 「憲法の番人」に求めるもの  
事例38 憲法判断の手法
 1 ブランダイス・ルール  2 狭義の憲法判断回避の準則  3 合憲限定解釈  4 憲法判断回避の準則は「準則」か?  
事例39 平和主義(1)――集団的自衛権の行使問題
 1 日本国憲法の平和主義  2 戦後日本の安全保障政策の変遷  3 自衛隊をめぐる学説・判例
事例40 平和主義(2)――日米安保体制
 1 安全保障から見た日米安保条約  2 在日米軍による被害  3 憲法と安保条約
事例41 平和主義(3)――平和的生存権の現実的可能性
 1 「経済的徴兵制」  2 平和的生存権  3 徴兵制と日本国憲法
事例42 地方自治(1)――直接民主政の法構造
 1 町村総会  2 条例による住民投票  3 地方議会活性化の試み
事例43 地方自治(2)――条例制定権の限界の論理
 1 法律の留保と条例  2 条例制定権の限界
事例44 象徴天皇制と天皇への裁判権
 1 象徴天皇制の規範的意味  2 天皇の法的責任の範囲  3 判例への評価
事例45 憲法改正の限界
 1 憲法改正に限界はあるか  2 憲法改正の限界  3 憲法改正の限界を超えた改正は、どう評価されるのか?

憲法文献案内

商品の詳細

ISBN: 9784779306457
判型: A5並
ページ数: 352
ジャンル: 法律
刊行年: 2020年10月26日

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