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日本人は世界を救えるか?
松田康男著
価格: 1,900円+税
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商品の紹介
「今日、人類の文明の行方に不気味な怖れを感じないで生きている人は少ないと思う。例えば、温暖化が脅威を増しつつある一方、現代の科学技術の進展は異常であり、その中から人工知能(AI)だけをとっても、このままの延長線上を人類が走り続けるならば、一体その先はどうなるのか、人間よりAIのほうが優れていて役に立つという日がすぐにやってきてしまうのではないか、などの不安を思わず抱いてしまう。 このまま何もしないでいては世界は大変な事態に遭遇しそうである。なぜこういう不安感を抱く世界になってしまったのか、その拠ってきたる根本的原因は何かを探り、それを勘案しつつ今後どう考え行動して生きて行ったらよいのか、についての『提言』をすることが本書の目的である。 世界がこれから救われるための鍵は日本人にある、との論旨を展開したい。だが同時に、今の日本人のままでは、そのような世界貢献はできない、ということも述べたい。
【目 次】
はしがき はじめに
第1部 一般的提言
第1章 一般的提言に至るまでの方法論
第2章 現代世界の文明的問題点・その根本的原因
第3章 一般的提言(問題点克服の方法) 第1節 大乗仏教の華厳思想の世界的「社会思想」化=「世界標準新社会思想」 第2節「世界標準新社会思想」の世界的普及の困難性と相応しい担い手 第3節 西洋文明から東洋文明への交代、交代の橋渡し・触媒としての日本人の貢献 第4節 日本人の「こころの構造」―潜在的長所(1)―中空構造 第5節 日本人の「こころの構造」―潜在的長所(2)―汎神的『気』 第6節 日本人の「こころの構造」―潜在的危険性(1)ー「中空」は外部から浸入を受けやすい 第7節 日本人の「こころの構造」―潜在的危険性(2)ー道義が功利を圧殺する 第8節 日本人の「こころの構造」―潜在的危険性(3)ー「日本的個」が未確立 第9節 「東洋文明への橋渡し・触媒機能」のその他の条件 第10節 日本人の機能は橋渡しなのか、それとも日本発なのか
第1部「一般的提言」のまとめ
第2部 具体的提言
第1章 定常経済論
第2章 定常経済論のコミュニティ論と平和論のコミュニティ論の統合 第1節 両コミュニティ論とその統合の必要性 第2節 両コミュニティ論の統合と文明の交代の接点
付録 ニーチェのニヒリズムと日本の『無常観』の比較 ―「中空」「汎神的『気』」(併せて「日本人の相対化傾向」)の例証―
第1章 なぜこのふたつを比較するのか
第2章 ニーチェのニヒリズムを突き抜けたところにあるもの
第3章 日本に於ける仏教的無常観とそれを突き抜けたところにあるもの
あとがき 参考文献
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商品の詳細
ISBN: 978477930623-5
判型: 四六並
ページ数: 206
ジャンル: 哲学・倫理・宗教, 社会, その他
刊行年: 2020年02月10日
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