病とむきあう江戸時代 岩下哲典著 - 北樹出版の大学教科書

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病とむきあう江戸時代

病とむきあう江戸時代
外患・酒と肉食・うつと心中・出産・災害・テロ
岩下哲典
価格: 2,400円+税

商品の紹介

江戸時代の医師と医療、外患等をキーワードに史料を読み解きつつ、病、そして異国との関係の危機にいかにむきあったかを論考した。
「歴史学はあらゆる学問の基礎であるということを声高にではなく、ひそかに語っていきたいと思っている。それが、未曾有のあらゆる国難(巨大災害や戦争等)に際して心の準備をすることになると信じて」(本文より)



はしがき 病とむきあった藩医のイメージ

第1章 外患(ロシア船の出没)と藩医
 1 外患を防ぐ処方ーーいわゆる「鎖国」とは
 2 日露交流史と蘭学(洋学)
 3 津山藩の洋楽と藩医箕作阮甫

第2章 藩医の出張旅行と酒・肉食
 1 公務出張と肉食
 2 長崎公務出張の拝命
 3 長崎への往路
 4 長崎での公務
 5 道中や長崎での飲酒と肉食

第3章 藩医の好んだ酒と酒を好んだ大名の話
 1 阮甫好みの「白菊」と「鶴の友」
 2 黒田斉溥謁見と拝領の「白菊」
 3 「白菊」は「小西」の酒
 4 「白菊」に匹敵する「鶴の友」
 5 やはり上方の酒はうまい?
 6 大名の通信簿
 7 『土芥寇讐記』に登場する酒好き大名
 8 伊達政宗と酒
 9 打ちひしがれる政宗

第4章 「うつ」の藩士をどうするか
 1 「うつ」の尾張藩士小山田勝右衛門
 2 病気がちな小山田勝右衛門の勤務
 3 京都出張と病気伺い・弁天代参という仕事
 4 江戸転役の話と実弟浅井万右衛門の死去
 5 「うつ」の藩士、その後

第5章 御掘で心中した男女
 1 名古屋城の御掘で……
 2 「尾州御小納戸日記」について
 3 事件の概要と推理
 4 遺体の処理には気を遣う

第6章 幕末籠城と懐妊・出産
 1 会津戦争の処理問題
 2 大村益次郎の会津藩処理方針
 3 容保義姉照姫の処遇をめぐって
 4 会津に優しかった大村益次郎

第7章 廃藩時期の公務・子どもの死・出産
 1 旧幕臣で静岡藩士、高橋泥舟の日記から
 2 廃藩置県とは何だったのか
 3 廃藩と東光寺の御林
 4 外国人の無事通行に従事する
 5 曹洞宗名刹可睡斎の禅学校設立
 6 静岡藩水利路程掛、松岡萬
 7 慶喜側近、白井音二郎
 8 龍馬暗殺実行犯、今井信太郎
 9 鉄舟門弟にして泥舟義弟、石坂周造
 10 泥舟四男の家、村山家と田中城御亭
 11 海舟義弟村上俊五郎一件
 12 鉄舟家や泥舟家のことなどーー泥舟娘の死と妹たちの出産
 13 付加価値がつく? 三舟の書画
 14 市井の大事件 藩印盗難!

第8章 災害にむきあった写真大名
 1 写真大名尾張徳川慶勝の人となり
 2 慶勝の履歴ーー写真研究以前
 3 慶勝の写真技術ーー最近の研究成果から
 4 慶勝の写真作品ーー名古屋城の写真を中心に
 5 慶勝、維新後の人生
 6 災害にむきあう

第9章 医師シーボルトが見た幕末日本「これが日本人である」
 1 現代の自爆テロリズムと江戸時代の自爆戦闘員「捨足軽」
 2 フェートン号事件と自爆覚悟の長崎町人
 3 シーボルトの見た異人切り
 4 テロにどうむきあうのか

第10章 病とむきあう江戸の医師たちを学ぶ

商品の詳細

ISBN: 978-4-7793-0547-4
判型: 四六上
ページ数: 216
ジャンル: その他
刊行年: 201709

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