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エビデンスに基づく援助活動の実際
高岸幸弘編著
黒山竜太編著
価格: 2,100円+税
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商品の紹介
様々な立場から臨床心理学に関わる執筆陣による、心理学的支援の実際を理解し、支援の現場へ一歩踏み出すための入門書。 臨床心理学の学問としての枠組みや歴史、発達段階などの項目を含むことで包括的に情報を整理する。種々の臨床心理学支援法においては、エビデンス・ベイスト・プラクティスに注目した解説を行い、支援現場の取り組みから生まれた臨床心理学の理論や技術と、その科学的側面の両方をバランスよく学習することを目指した。 イラストや図表も豊富で、視覚的にも理解できるよう工夫された一冊。
〈目次〉
第1編 臨床心理学入門 第1章 臨床心理学とは 1 臨床心理学の語源 2 実践の学問としての臨床心理学 3 臨床心理学の小史 (1)近代科学としての臨床心理学以前/(2)近代臨床心理学/ (3)心理療法の3つの源流/(4)日本の臨床心理学の歩み おわりに
第2章 正常と異常 1 臨床心理学と精神医学の違い 2 正常と異常の基準 (1)病理的基準/(2)発達的基準/(3)価値的基準 (4)統計的基準/(5)社会・文化的基準/(6)適応的基準 おわりに
第3章 エビデンス・ベイスト・プラクティスと臨床心理学 1 エビデンス・ベイスト・プラクティス(EBP)とは 2 エビデンスのレベル (1)エビデンスのレベルが意味するもの/ (2)実証的に支持された心理療法の活用 3 臨床心理学の倫理:実践と研究 おわりに
コラム 医療現場
第2編 発達段階における心理的課題とエビデンス・ベイスト・プラクティス 第4章 乳幼児期・児童期 1 発達理論に見る乳幼児期 (1)ウィニコットの発達理論/(2)マーラーの発達理論 2 乳幼児期の心の問題と支援――子どもの虐待とその支援 (1)虐待の分類/(2)虐待が子どもの心に与える影響/ (3)虐待を受けた子どもへの心理的支援・治療 3 児童期における認知発達 (1)ピアジェの発達段階説/(2)心の理論 4 児童期の心の問題と支援―児童期に生じやすい問題と支援 (1)子どものうつとその支援/(2)子どもの強迫性障害とその支援
第5章 思春期・青年期 1 思春期・青年期における発達 (1)エリクソンの発達理論/(2)エリクソンの発達の8段階について/ (3)青年期におけるアイデンティティの課題について 2 思春期・青年期の心の問題と支援 (1)思春期・青年期に生じやすい問題と支援/(2)自傷行為とその支援/ (3)摂食障害とその支援/(4)インターネット依存とその支援
第6章 成人期・老年期 1 成人期・老年期における発達 2 成人期・老年期の心の問題と支援 (1)成人期の心理的課題/(2)老年期における適応の問題/ (3)老年期の心理的課題/(4)ひきこもりの問題とその支援/ (5)依存症とその支援 おわりに
第7章 発達障害とは 1 発達障害の特性 (1)自閉スペクトラム症/(2)注意欠如・多動症/ (3)LDの定義/(4)発達性協調運動症 2 2E(twice-exceptional)とは 3 発達障害の早期発見・早期支援と家族支援 (1)発達障害の早期発見・早期支援/(2)発達障害の家族支援 おわりに
コラム 教育現場
第3編 心理学的人間理解:心理アセスメント 第8章 心理アセスメントとは 1 心理アセスメントとは何か (1)心理アセスメントとは/(2)心理アセスメントの歴史/ (3)心理アセスメントをめぐる近年の状況 2 アセスメントの分析とまとめ 3 心理アセスメントと倫理
第9章 面接によるアセスメント 1 面接法とは (1)面接法とは/(2)面接法の分類/(3)構造化面接法 2 インテーク面接の進め方 (1)インテーク面接とは/(2)聴取する内容/(3)自殺念慮 (4)情報の整理と共有
第10章 心理テストによるアセスメント 1 心理テストの基本 2 知能のアセスメント 3 パーソナリティのアセスメント (1)質問紙法/(2)投影法/(3) 作業検査法
第11章 行動観察によるアセスメント 1 観察法 (1)観察とは何か/(2)観察の分類/(3)観察の記録方法 2 行動のアセスメント (1)行動を具体的に聴く/(2)行動の機能について考える/ (3)行動のアセスメントツール 3 心理面接中の行動をみる (1)心理面接中の行動観察のポイント/(2)親子関係を見る 4 心理検査中の行動をみる (1)なぜ,心理検査中の行動をみることが必要か/ (2)知能検査・認知機能検査における行動観察 おわりに
コラム 福祉現場
第4編 エビデンス・ベイスト・プラクティスとしての心理学的支援法 第12章 精神分析と心理支援 1 フロイトの生い立ちと精神分析の基礎理論 (1)フロイトの生い立ち/(2)局所論/(3)心的構造論/ (4)力動論/(5)発達論/(6)防衛機制論 2 精神分析における不適応とは 3 精神分析の技法 4 精神分析の発展 5 精神分析と介入の効果 おわりに
第13章 認知行動療法と心理的支援 1 認知行動療法の歴史的背景 (1)行動療法とは/(2)認知療法とは/ (3)認知行動療法の特徴とエビデンス 2 メタ認知療法とは 3 診断横断的アプローチとは
第14章 パーソン・センタード・アプローチと心理支援 1 ロジャーズと生い立ちとパーソナリティ論 (1)生い立ち/(2)パーソナリティ論と不適応状態 2 非指示的療法からパーソン・センタード・アプローチへ (1)非指示的療法/(2)クライエント中心療法/ (3) パーソン・センタード・アプローチ 3 治療者の基本的態度 (1)パーソナリティ変化の必要にして十分な条件/ (2)治療者の基本的態度:自己一致,共感,受容/(3)十分に機能する人間 4 パーソン・センタード・アプローチと介入の効果 おわりに
第15章 プレイセラピーによる心理支援 1 プレイセラピーの理論について (1)精神分析の立場/(2)子ども中心療法の立場 2 プレイセラピーの実際 (1)遊びの機能について/(2)プレイルームについて/ (3)プレイセラピーの展開について おわりに
第16章 身体にアプローチする心理支援 1 リラクセーション技法 (1)呼吸法/(2)漸進的筋弛緩法/(3)自律訓練法 2 ソマティック・サイコセラピー (1)EMDR、ソマティック・エクスペリエンシング療法/ (2)エネルギー心理学(TFT、EFT)/(3)臨床動作法 おわりに
第17章 集団での心理支援 1 セルフ・ヘルプ・グループ(自助グループ) 2 エンカウンター・グループ (1) ベーシック・エンカウンターグループ(BEG)/ (2)構成的グループ・エンカウンター(SGE)/(3)エンカウンター・グループのエビデンス 3 心理劇(サイコドラマ) (1)ロール・プレイング(役割演技)/(2)心理劇/ (3)心理劇のエビデンス おわりに
第18章 心理教育による支援 1 メンタルヘルスリテラシー 2 ストレスマネジメント教育 3 ソーシャルスキル・トレーニング (1)ソーシャルスキル・トレーニングとは? (2)SSTにおける教え方/(3)SSTで大切なこと 4 感情マネジメント (1)感情マネジメントとは?/ (2)感情マネジメントにおいて大切なこと おわりに
あとがき 索引
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商品の詳細
ISBN: 978-4-7793-0682-2
判型: A5並
ページ数: 223
ジャンル: 心理
刊行年: 2022年4月1日
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