商品の紹介
臨床心理学の基本的な事項から、こころの問題に対する支援の方法について理解するために代表的な心理療法やカウンセリングの考え方、虐待、発達の遅れや偏り、いじめ、不登校、ひきこもり、認知症について事例を交えつつ解説したわかりやすい実践的入門書。各章の内容に沿って事例を記載することにより、読者の方々が本書の内容について理解しやすいように構成。
〈執筆者紹介〉 鎌倉 利光 愛知大学文学部心理学科 教授 、臨床心理士、公認心理師 東京学芸大学大学院教育学研究科 修士(教育学)、慶應義塾大学大学院社会学研究科 博士(教育学) ・主な研究領域 :臨床心理学、発達心理学、福祉心理学、教育相談 ・主な研究業績 子どもの成長を支える発達教育相談(第4版)2017年 鎌倉利光・藤本昌樹(編) 北樹出版 教育心理学エチュード 糸井尚子(編) 2012年 (第11章執筆)川島書店 心理学入門 平田裕美・伊藤美奈子(編)2010年 (第2章執筆) 建帛社
〈目次〉 第1章 こころの状態について客観的に理解する 第1節 パーソナリティに関する基本的な理論 (1)類型論(2)特性論 第2節 発達理論と発達段階の諸相 (1)遺伝と環境構造論(2)ピアジェの認知発達論(3)ヴィゴツキーの発達論(4)エリクソンの生涯発達論(5)各発達段階の心理的特徴 第3節 心理的アセスメントに関する基本的な理論 (1)面接(2)代表的な心理検査(3)心理的アセスメントを実施するための重要な観点 第2章 精神的な症状について 第1節 精神的な状態について判断するための基準 (1)平均的基準(統計学的基準)(2)適応的基準 (3)価値的基準(4)病理的基準 第2節 精 神 疾 患 (1)統合失調症(2)双極性障害(3)うつ病(4)不安障害(5)解離性障害(6)食行動障害および摂食障害群(7)パーソナリティ障害群 第3章 代表的な心理学的支援の方法 第1節 精 神 分 析 (1)こころの構造論(2)自由連想法(3)転移と逆転移(4)ユングによる無意識の捉え方 第2節 認知・行動論的アプローチに基づく心理療法 (1)古典的条件づけ(2)オペラント条件づけ(3)行動療法(4)認知療法(5)論理療法(6)認知行動療法 第3節 来談者(クライエント)中心療法 (1)カウンセラーに必要な態度条件 (2)エンカウンターグループ 第4節 家 族 療 法 (1)円環的因果律(2)IP(3)家族療法で用いる技法 第5節 遊 戯 療 法 (1)子どもとセラピストとの関係(2)プレイルームで行うことの意義 第4章 教育・福祉において心理学的支援が重要とされるテーマ 第1節 虐 待 (1)児童虐待とは(2)児童虐待に対する対応(3)児童虐待の予防(4)障害者への虐待(5)高齢者への虐待 第2節 発達の遅れや偏りとその支援 (1)知的能力障害(知的発達症/知的発達障害)(2)自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害(3)注意欠如・多動症/注意欠如・多動性障害(AD/HD)(4)限局性学習症/限局性学習障害 (5)二次症状(6)特別支援教育 第3節 い じ め (1)いじめの定義と構造論 (2)傍観者の存在と援助行動との関連性(3)いじめにかかわる傍観者の割合の変化 (4)いじめの傍観者にならないようにするためには(5)いじめの予防に向けて 第4節 不登校に対する支援 (1)学校内における不登校への支援 (2)学校外における不登校への支援 第5節 ひきこもりに対する支援
(1)ひきこもりの状態に対する理解(2)ひきこもりの支援の進め方 第6節 認 知 症 (1)認知症の診断(2)アルツハイマー型認知症(3)脳血管性認知症(4)レビー小体認知症(5)認知症にかかわる心理的支援
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